割と毒舌・辛辣。
by turtle1980
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仙台・追廻地区を歩いてみた。
仙台のシンボル的存在の川、広瀬川。
仙台という街はこの川を境に「山」と「都市」がはっきり分けられている気がします、個人的に。仙台駅から20分程度歩くと、急に都会的な風景がなくなり、目の前には山、緑、山、緑・・・。「杜の都」と言われる所以はこのあたりにあるんだろうなーなどと、川沿いを歩く僕はそんなことを思います。
その川のほとりに広がる「追廻地区」。
「都市開発から取り残され、やがて消え行くであろう地域」・・・つい最近、地元紙にそんなニュアンスで取り上げられていたこの地区。戦後、仮設住宅に端を発し、多くの人が暮らしたにもかかわらず、仙台市はそれを「不法占拠」と見なして立ち退きを要求、そして反対する住民たちに対し、上下水道やガスなどの整備も行わなかった。結果、他へ引っ越した住民も多いけれど、それでもそこに住み続けている人もいる・・・という複雑な歴史のある地域、なのだそうです。
その存在、何度もすぐそばを通りながらも全然知らなかった。だからこそ、なんだか興味や好奇心、とは違った、ざらついた感情が心に芽生え、無性に気になって・・・先日の休みに足を運んでみました。
この地区の入り口には区画表示の看板。人々が賑やかに暮らしていたことを思わせるけれど、今、この看板の前に広がるのは・・・
ぽつぽつと立つ住宅と、それよりも圧倒的に多い更地。
「勝手にヒトのウチの写真を撮るな!」「見世物じゃねぇ!」と住民の方にタコ殴りにされるかもしれないけれど、そこへ足を踏み入れてみる。
神社があった。そしてそのそばには、賑やかだった往時を思わせる商店街・・・ここがこの地区の大通りだったみたいです。
畑もありました。きれいな花も咲いてた。
車も、土中に半分埋まっていた。(ちょっとツッコミ入れたい)
井戸水ポンプ?水道も引かれなかったって言うから、これをこの地区の人たちが皆で使っていたのかも知れない。
「となりのトトロ」を思い出すような道。サツキとメイが笑いながら走っていくような。。。実際は子供の声どころか、人の気配すら感じられないけれど。
なんだか昔ながらの街灯。
夜は、こんな街灯が道を照らす、のかも。
なんというか、すごい家。ごめんなさい、他人様の家ですが。でもそよそよと、さらさらと、葉のこすれあう音が聴こえて、夏場は涼しそうな、気がする。
今回初めて足を運んだ「追廻地区」。この状況は、戦後の仙台市が行った都市開発の陰の部分、と言うのでしょうか。人の気配のない道を一人歩いていると、現在住んでいる人には失礼な表現だけど、過去に向かって歩いているような、不思議な気持ちになりました。懐かしさのような、寂しさのような。でも、目を閉じると往時の賑わいや喧騒が心に浮かんでくるような気がしました、なんとなく、ですが。
この地区のすぐそばには仙台市博物館や美術館があり、僕も興味のある特別展があったときはちょくちょく来ることもあります。でも、そんな時、すぐ近くに来ながらも、この追廻地区に再び足を運ぶかは、分かりません。なぜかは分からないけれど。
今、この記事を書きながら、このことをブログに書いていいのか、なんだかあまり気軽に触れてはいけない部分に立ち入っているような、迷いというか、ちょっと複雑な気持ちになりつつ。何度か全部消そうかと思いながら、ここまできました。
・・・思い切って、「送信」ボタンを押します、これから。いつも以上に結論のない、内省的な内容ですんません。
by turtle1980
| 2010-10-18 23:21
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